「これは誰の負担? 」賃貸物件の設備トラブル、修繕費用の考え方

2026/08/26

賃貸物件を管理していると、「エアコンが壊れた」「水栓から水漏れしている」「照明がつかない」など、入居者様からさまざまな設備トラブルのご連絡をいただきます。

 

その際、オーナー様からよくいただくのが、

「これはオーナー負担ですか?」
「入居者さんに負担してもらうものではないですか?」

というご質問です。

 

実際のところ、設備の故障や不具合が発生したからといって、すべてを一律に判断できるわけではありません。

大切なのは、「何が原因で不具合が発生したのか」という点です。

 

例えば、エアコンや給湯器など、もともと物件に備え付けられている設備が、経年劣化や自然故障によって使用できなくなった場合は、基本的にはオーナー様側で修理や交換などの対応を検討することになります。

特にエアコンや給湯器は、入居者様の生活に直接関わる設備です。

「まだ使えるから、もう少し様子を見よう」と思っていても、ある日突然故障してしまうこともあります。

 

一方で、入居者様の故意・過失や、通常とは異なる使い方によって故障・破損した場合には、入居者様側の負担となる可能性があります。

例えば、

・不注意によって設備を破損させた
・通常とは異なる使用方法によって故障させた
・清掃不足など、入居者様の使用状況が原因で詰まりが発生した

といったケースです。

 

ただ、実際の現場では、「これは入居者様の使い方が原因なのか、それとも設備の経年劣化なのか」と、すぐには判断できないケースも少なくありません。

そのため、設備トラブルが発生した際には、まず原因を確認することが重要になります。

私たちも、入居者様からご連絡をいただいた際には、まず現在の状況をお聞きし、必要に応じて専門業者へ現地確認を依頼しています。

 

例えばエアコンであれば、メーカーに点検を依頼して、どの部品に不具合があるのか、修理で対応できるのかなどを確認します。

水漏れの場合も、単純に「水が漏れている」というだけではなく、どこから水が来ているのか、配管や設備に問題がないかなどを確認します。

原因を確認したうえで、修理内容や費用などをオーナー様へご報告し、対応についてご相談しています。

 

また、設備トラブルでは「修理するか、交換するか」という判断もあります。

例えば、古いエアコンであれば、今回の故障箇所だけを修理することはできても、今後別の箇所で故障する可能性があります。

修理費用だけを見ると修理の方が安くても、設備の年式や今後の使用期間などを考えると、交換した方がよい場合もあります。

このあたりは、費用だけでなく、今後どのくらい使っていく設備なのかということも含めて考える必要があります。

私たちも業者から修理・交換それぞれの見積りが出た場合には、金額だけで判断せず、設備の状態や今後のことも含めてオーナー様にお伝えするようにしています。

 

設備トラブルは、発生してから初めて対応することが多いものです。

ただ、原因を確認せずに修理を進めてしまうと、本来必要のなかった工事を行ってしまったり、反対に必要な修繕を先送りしてしまったりすることもあります。

「これは誰の負担なのか」
「修理と交換、どちらがよいのか」
「今すぐ対応した方がよいのか」

こうした判断に迷われるケースもあるかと思います。

 

設備の不具合は一つひとつ状況が異なるため、私たちもまずは現状を確認し、必要に応じて専門業者の意見を聞きながら、できるだけオーナー様に分かりやすくご説明することを大切にしています。

 

設備トラブルを単なる「修理」として終わらせるのではなく、これからも安心して物件を運用していくためのメンテナンスとして考えることも、賃貸管理では大切なことだと考えています。

 

設備の修繕や費用について、少しでも気になることがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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